中国語の資格を取るなら『HSKと中検』どっちがおすすめ?
この記事の目次
中国語の資格って何があるの??
中国語の資格って有名なのからマイナーなのまで、実は結構な数の検定や資格があります。
割と有名なのがこの5つです。
・HSK(汉语水平考试)
・中検(中国語検定)
・TOCFL(華語文能力測驗)
・TECC(中国語コミュニケーション能力検定)
・通訳案内士(中国語)
この中でも、最優先で取得するべきなのが「中検」か「HSK」です。
ここまでは、少し調べればすぐ分かる事ですが、では「中検」か「HSK」ならどちらを取るべきなの?
と中国語学習者の頭を悩ませます。
もちろん、両方取得する事も可能ですが、学習量も倍になります。
違う団体が試験内容を作成しているので、テストの色もまったく違ってきます。
できれば、効率良く必要な方だけ取得したいですよね?
目指すものや目的が違えば、必要になる資格も変わります。
それぞれの試験が何に向いているのか、ご自分のニーズにあった資格はどれなのか?を徹底的に分析していきますので、ぜひ参考にして頂き、自分にあった資格を目指してみてくださいね。
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HSKか中検で迷ってる方へ
「中検」か「HSK」の二択で迷っているなら、HSKがおすすめです!
どちらも有用な検定ですが、外資系や中国企業への就職または受験や留学、中国圏への移住などを考えているなら、HSKの取得を強くおすすめします!
しかし、日本国内の大企業や国家が運営する団体または公務員などを目指すなら、中検を重視する企業も多いので、中検がおすすめです。
要は自分の目的がどっちかです。
グローバル重視な会社ならば絶対にHSKですが、公務員など日本国内の運営団体ならば中検が重視されるところも多いでしょう。
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HSKと中検の違い徹底分析
知名度
中検:日本が問題を作り、日本のみで受けられている日本人向けの検定
(英語でいうと英検)
HSK:中国政府認定の全世界114の国と地域で受けられているグローバル向けの検定
(英語でいうとTOEICやTOEFL)
級とレベル
中検:1級・準1級・2級・3級・4級・準4級の6段階。1級が一番難しくもっとも高い級になります。
HSK:1級・2級・3級・4級・5級・6級の6段階。中検と真逆で、6級が一番難しくもっとも高い級になります。
難易度
HSKの最高級、6級は中検の2級〜準1級くらいのレベル。
特に中検1級はかなりのレベルを要し、幅広く深い知識が必要になります。
ネイティブスピーカーでも試験向けの勉強をしないと難しいと言えます。
つまり、一番上の級を取得する場合は、中検の方が断然試験レベルが難しいという事になります。
試験の目的も出題形式も異なるため、厳密に比較はできませんが、目安の表をご参考にしてください。
出題形式
中検:出題は全て日本語で書かれています。
HSK:出題は全て中国語で書かれています。
試験回数と時期
中検:年3回、3月・6月・11月となります。※ただし1級は11月のみ受験可能です。
HSK:年12回、毎月受けられます。
試験会場
中検:ほとんどの都道府県で受けられます。
HSK:東京圏のみ~19都道府県(毎回多少の変動あり)
受験費用
中検:
準4級 3,000円
4級 3,700円
3級 4,700円
2級 6,800円
準1級 7,500円
1級 8,500円
HSK:
1級 3,672円
2級 4,752円
3級 5,184円
4級 6,264円
5級 7,992円
6級 9,504円
口試初級 4,752円
口試中級 5,832円
口試高級 7,344円
※口試は口頭試験のことです。
試験内容は主に朗読やヒアリングして会話するといったイメージです。
※2018年3月時点の金額になります。
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HSKと中検の各階級受験レベル目安と取得おすすめの級
それぞれの難易度は先ほど紹介させて頂きましたが、ここでは、具体的に受験するための目安をご紹介していきます。
自分の学習レベルと照らし合わせて、どの級を受けるか決める際にぜひご活用ください。
また、就職や転職を目的とするなら、どちらも最低でも3級以上が目安になってきます。
つまり、それ以下の級は受けても力試し程度の役にしか立ちません。
特にHSKの1・2級については、多少学習すれば簡単に受かる内容ですので、受験料がもったいないです。
上を目指すのであればHSK3級で力試しをして、4級以上を目指すのをおすすめします。
中検の受験目安
HSKの受験目安
HSKと中検、各級の徹底分析と試験対策
HSK
中検
さらに上を目指す方へ【通訳案内士試験】
中国語の資格の中で、唯一の国家資格です。
通訳案内士試験を取得していると、通訳はもちろん旅行業界でもかなり重宝されます。
この資格が中検とHSKと決定的に違うのは、中国語だけでなく日本語試験もあるというところです。
地理・歴史・一般常識(政治・経済・観光関係など)幅広い知識が必要になります。
これらを全て突破してなお2次試験が待っています。
2次試験では通訳・観光地などのプレゼンを中国語で行います。
ただし、実はこの試験の中国語部門は、中検1級かHSK6級を取得していれば、1次試験の中国語は免除されます。
なので、ぜひ先にHSK6級を取得してから受験される事をおすすめします。
難易度で言えばHSK6級がもっとも簡単です。
過去のデータを見ると、通訳案内士試験の中でも中国語がもっとも難しいと言われています。
合格率は僅か10〜15%です。
受験できるのは年に1回、8月(1次試験)、12月(2次試験)となります。
費用も11,700円と少し高めです。
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まとめ
いかがでしたか?
中国語の学習者であれば、自分のレベルを確認できる手段の一つとして、資格を取るというのはすごく有益なことだと思います。
もちろん資格を持ってる=中国語が喋れるとまでは行きませんが、学習成果が確認できない環境で学習しているのであれば、一度自分のレベルをチェックする意味で受験されてみるのも良いかと思います。
または、一つの学習目標として目指してみるのも良いのではないでしょうか。
ぜひこの記事をご活用いただき、自分に合った資格と級を検討してみてくださいね。
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