HSK6級所持者が教える「HSKと中国語検定の文法勉強法」
良い文法書の見つけ方
書店には溢れるほどの文法書が販売されています。
その中で、自分に合った文法書を見つけるのはかなり大変ですよね?
手当たり次第、書店のおすすめを何冊か買う方も少なくないでしょう。
しかし、何冊も買ってしまうと、どれから勉強を初めていいのか迷います。
同時にこれもあれもとなるとかえって効率が下がってしまいます。
まずは基本中の基本と言える、骨組みを最初に教えている本を見つけた方がいいです。
例えば、「主語+動詞+目的語」という文の構造。
まずはそうした基本構造から勉強を始めましょう。
中国語の文法はそこまで難しくありません。
基本構造を覚えてから、応用して行けば良いのです。
「主語+動詞+目的語」の中に述語や時間詞などを差し込んで行くイメージです。
伝えたい内容を分解して、それに当てはまる単語を一つずつ正しい順番に並べて行く。
この作業が文法学習でもっとも大事になってきます。
そのために「基本構造」の学習は欠かせないのです。
では、実際にどのように分解していけば良いのか?
例えば「私は会社員です。」
この文の基本構造は「S+述語(是)+O」(SはOである)になります。
これを分解して中国語にしてみましょう。
私=我 wǒ
は=是 shì
会社員=公司职员 gōng sī zhí yuán
これを正しい順番に並べると…
我(S)+是+公司职员(O)
この様に、それぞれの役割と正しい構造、順番を勉強して行くことで、自然と文法を積み上げながら学んでいけます。
ですので、文法書を見つける際は、これらがしっかり分かりやすく説明されている教材が良いでしょう。
また、いきなり何冊も買うのではなく、一冊だけ購入し最後までしっかり学習して行くことをおすすめします。
ただし、基本文法とその使い方をひと通りマスターしても、HSK5級や6級、また中検準1級、1級辺りの取得は難しいでしょう。
高い級になっていくにつれ、問題の中には新聞の記事を使っていたり、ニュースなどが取り上げられたりと高い読解能力が必要になってきます。
さらなる高みを目指すなら、今までの基礎文法はもちろん、さらにHSKの過去問を解いてたり、実際の中国語の新聞や本を読んでいくことが必須になってくるでしょう。
文法を効率よく学べるアプリ
文法をコンパクトに解説しているものがおすすめです。
さらに、例などを分かりやすく取り扱っているとなお良いでしょう。
そして練習問題など、自分の学習成果が測れるものがあると良いです。
文章ばかりの解説だと頭の中でしっかり整理をつけるのが難しいので、記憶に残りづらいはずです。
実際に使っている文法書とアプリをうまくリンクさせるとより効率的ですよ。
学習中の文法をウェブサイトやアプリなどから探して、サイト上でそこをさらに復習すると知識の定着につながりますので、ぜひ試してみてくださいね。
文法は例文を暗唱できるほどしっかり読むべき
文法は結局文章があって成り立つものです。
検定でも読解の部分では長文をすぐに読み取らないといけません。
HSK5級、6級などではニュースや新聞にあるような長い文が並びます。
それを読み取る基礎は例文です。
その例文こそが文法学習の基本になります。
基礎文法を理解した後はその文法が使われた例文をよく読みます。
暗唱できるほど読むことで、基礎文法を定着させることができます。
応用力が問われる長文の意味を読み取ることができるようになりますよ。
まとめ
いかがでしたか?
文法は木のようなものです。
まず太い幹があり、そこからしだいに細い枝へと別れます。
同じように文法も基礎的な文の構造から始めて、徐々に枝のような品詞にフォーカスを当てるように勉強すれば、きちんと文法は整理できるのです。
例文の反復学習が文法学習の基本ですので、ぜひ基本からしっかり学習していきましょう。
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