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「ネイティブ感覚に近づく」中国のことわざ〜恋愛編〜【音声付き】

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1.『离思 lí sī』-元稹 yuán zhěn


妻への愛を詠った美しい詩

曾经沧海难为水,除却巫山不是云。
ピンイン:céng jīng cāng hǎi nán wéi shuǐ, chú què wū shān bú shì yún。

 

【訳】
青々とした海(滄海)のような、この上なく広くて深い海を見た者にとって、他の場所の水には魅力を感じない。
巫山(ふざん)のような、華やかに雲が立ち昇る山を見たものにとって、他の山の雲はもはや取るに足りない。

【解釈】
滄海とは中国の東海の古称で、巫山とは湖北省にある山を指します。
ここではそれぞれ最も美しい海と山を意味しており、愛する者への大きく深い愛情をたとえています。
滄海や巫山を見た者にとって、他の場所の風景がつまらないものに映るように、作者にとって愛する妻以外にこの心を動かす人などいない。
それほどまでに妻への忠実な愛を表した詩となっています。

 

2.『长恨歌 cháng hèn gē』-白居易 bái jū yì


美しい夫婦愛を詠った詩

在天愿作比翼鸟,在地愿为连理枝。
ピンイン:zài tiān yuàn zuò bǐ yì niǎo, zài dì yuàn wéi lián lǐ zhī。

 

【訳】
天においては比翼鳥(ひよくとり)になることを願い、地において連理枝(れんりえだ)になることを願う。

【解釈】
比翼鳥(ひよくとり)とは中国の伝説上の鳥で、目と翼が一つしかなく、雌・雌一緒にでしか飛ぶことができないとされています。
また、連理枝とは枝が繋がった木々を指しています。
中国の詩において、比翼鳥と連理枝は深い夫婦愛の象徴とされています。
この詩は、傾国の美女・楊貴妃(ようきひ)を愛した唐の玄宗(げんそう)について詠んだ詩で、争いが絶えない戦乱の時代に翻弄されながら、この世のどこにいようとも愛する妻と共にいたいという強い願いと深い愛情を表しています。

 

3.『长安古意 cháng ān gǔ yì』-卢照邻 lú zhào lín


愛する人への強い思いを詠った詩

得成比目何辞死,愿作鸳鸯不羡仙。
ピンイン:dé chéng bǐ mù hé cí sǐ ,yuàn zuò yuān yāng bú xiàn xiān。

 

【訳】
比目魚(ひもくぎょ)のように愛する者と共に生きていけるなら、死ぬことさえもいとわない。
鴛鴦(オシドリ)のように愛する者と一生を過ごせるなら、仙人でさえも羨ましいと思わない。

【解釈】
比目魚(ひもくぎょ)とは、視力が弱く2匹共にでしか生きていけない伝説上の魚のことで、仲の良い夫婦の象徴として描かれます。
鴛鴦はオシドリのことで、日本語でも「おしどり夫婦」とあるように、夫婦仲が良いことを意味しています。
比目魚や鴛鴦のように、人生の伴侶と一生を過ごせるならどんなことも惜しくないという、愛する者への強い思いを詠んだ詩になります。

 

4.『后汉书 hòu hàn shū・宋弘传 sòng hóng zhuàn』

 

仁義・人道を詠った詩

贫贱之交不可忘,糟糠之妻不下堂。
ピンイン:pín jiàn zhī jiāo bù kě wàng ,zāo kāng zhī qī bú xià táng。

 

【訳】
貧しい頃に知り合った友は忘れてはいけない。
貧しい頃を共に過ごした妻とは別れてはいけない。

【解釈】
糟糠(そうこう)とは酒かすや米ぬかなど粗末な食べ物のことで、下堂とは妻と別れることを意味します。
貧しく辛かった時期に情をかけてくれた人は、本当に自分を大切にしてくれる人で、たとえ地位や財産を手に入れたとしても、その者達を決して忘れたり裏切ったりしてはいけない、仁義を重んじた内容の詩です。

 

5.『无题 wú tí』-李商隐 lǐ shāng yǐn


恋焦がれる想いを詠んだ詩

身无彩凤双飞翼,心有灵犀一点通 。
ピンイン:shēn wú cǎi fèng shuāng fēi yì ,xīn yǒu líng xī yì diǎn tōng

 

【訳】
私には五彩の色を放つ鳳凰のような(愛する者の所へと飛んでいける)翼はないけれど、あなたとは神秘的な犀の角のように心の一点で通じ合っている。

【解釈】
鳳凰(ほうおう)とは伝説上の鳥のこと。灵犀とは犀(さい)の角ことで、白い模様があることから古代中国では神秘的な力があるとされています。
この「身」には鳳凰のような翼がない“悲しみ”と、「心」には犀の角ように、会いたいという1点の通じ合う思いがある“喜び”とが、美しく対比的に描かれており、愛する者に恋い焦がれる想いを詠んだ詩となっております。

 

6.『鹊桥仙 què qiáo xiān・纤云弄巧 qiān yún nòng qiǎo』-秦观 qín guān


心が通じ合う二人ならどんなに距離が遠くても、会えなくてもその愛は薄れることはないだろうという心情を詠った詩

两情若是久长时,以岂在朝朝暮暮。
ピンイン:liǎng qíng ruò shì jiǔ cháng shí ,yǐ qǐ zài zhāo zhāo mù mù。

 

【訳】
二人の愛情の深さが死ぬまで変わらないのであれば、どうしていつも一緒にいる必要があるだろうか(いや、ない)。

【解釈】
一年に一度しか会えないと言えば、日本でも馴染みのある彦星と織姫ですよね?
これはそんな七夕の日にしか会えない、二人を詠んだ有名な詩です。
本当に深い忠実な愛をお互いに抱いているのであれば、たとえ1年の長い間会えないとしても想いは常に通じ合っており、むしろ四六時中一緒にいる世俗的な愛よりも高貴で美しい、という意味です。
作者の恋愛観も表した深い一句となっております。

 

7.『蝶恋花 dié liàn huā・柳永 liǔ yǒng』-柳永 liǔ yǒng


一途に深く誰かを愛することを詠った詩

衣带渐宽终不悔,为伊消得人憔悴。
ピンイン:yī dài jiàn kuān zhōng bù huǐ ,wèi yī xiāo dé rén qiáo cuì 。

 

【訳】
(身体が痩せて)服の帯が緩くなっても悔いなどはなく、たとえあなたを思うあまり身体が弱り、憔悴したとしても本望だ。

【解釈】
伊というのは伊人の略で、日本語で「あの人、この人」という特定の人を意味し、詩の中では多くは愛する女性のことを指します。
愛する者を思うあまり、自分の身体がやつれ憔悴することさえもいとわない、という切なくも誠実で深い愛を詠んだ詩となっています。

 

8.『题都城南庄 tí dū chéng nán zhuāng』-崔护 cuī hù


同じ日・同じ場所に行っても、景色は変わらずとも君はそこにはいないという切ない恋心を詠んだ詩

人面不知何处去,桃花依旧笑春风
ピンイン:rén miàn bù zhī hé chù qù ,táo huā yī jiù xiào chūn fēng 。

 

【訳】
(去年この場所で出会った)女性はどこへ行ったのだろうか、桃の花は去年と同じように、春風に揺られながら鮮やかに咲いているというのに。

【解釈】
この前の句で、1年前の同じ日・同じ場所で、桃の花の色が映える美しい女性と出会ったということが詠まれています。
それを受けてこの句では、桃の花が相変わらず美しく咲いているのに、あの人の姿はここにはない、人の世は移り変わっても自然はそのままであるという、無常感を表した深い詩になっています。

 

まとめ


いかがでしたでしょうか?

ことわざ自体ははるか昔に生まれたものですが、
今でも共感できるような胸に響くものがあったのではないでしょうか。

中国ではこうしたことわざや詩を、小学校から大学まで学んでいます。
ですので大人でも多くの人が今でも覚えていて、普段の会話の中でさらっと言えるようになると、ネイティブはきっとあなたに親近感が湧くはずです!
外国人が日本語のことわざを言ってたりすると、おぉ!ってなりますよね?
それと同じで、中国人もきっと驚きますよ。

ネイティブの感覚に近づくためにも、
こうしたことわざや詩を学ぶことはとても役に立ちます

ここで紹介した以外にもことわざはたくさんありますので、
ぜひ色々なことわざを覚えてみてはいかがでしょうか?

今後とも知りチャイナでは、中国語の学習に関する情報を配信して参ります。
参考になったらぜひシェアや「いいね!」お願いします。
引き続きお役立ち情報をお届けする励みになります。

 

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チーチェン

チーチェン

日本生まれですが中国人の両親を持ち、幼い頃から日本語と中国語に親しんできました。
毎年夏休みには上海にいる祖父祖母の元へ。

大学3年が終わった頃、1年間休学して上海へ留学もしました。

今は大学生で、残り少ない学生生活を存分に楽しんでおります。

小さい頃から日本と中国両方の文化に触れてきたからこその視点を届けられたらなと思います。

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