旧正月って?中国の一大イベント「春節」の過ごし方
この記事の目次
旧正月と春節って違うの?
「旧正月」とは日本での呼び方で、中国人は「春节」と呼びます。
日本のお正月は太陽暦での1月1日を指しています。
中国人が過ごしている旧正月は、太陰暦(旧暦)での1月1日のことです。
ここで、春節に関係する中国語をいくつか紹介させて頂きます。
- 春节(旧正月/春節)
- 过年(年越し)
- 元旦(元旦)
お正月に使える中国語フレーズ
もし周りに中国の友人がいたら、ここで覚えたフレーズをぜひ春節の時期に使ってみてくださいね。
あけましておめでとう
新年快乐
新年好
元旦のあけましておめでとう
元旦快乐
何事も順調で、すぐ結果が出ますように/成功しますように
马到成功
これは中国の四字熟語ですが、馬という漢字が入っているため、午年にはこの言葉が中国の年明けによく使われました。
もちろん午年でなくても使えます。
お金がどんどん入りますように
招财进宝
これを繁体字一文字で表現したものがあります。
難しくてとても書けないですね。笑
他にも新年でよく使われるフレーズがいくつかありますので、
詳しくは年末年始など季節の挨拶をご参照ください。
中国の年越し前後気をつけたいこと
仕事のやりとりが音信不通に!?
今年の春節は2020年1月25日です。
中国人は正月休みをとても大事にしており、7〜10日ほどしっかり休みを取ります。
毎年中国では大型連休となるため、鉄道の駅や空港は各地方から帰省する人でごった返しています。
なのでこの時期、中国の顧客とのやりとりはパッと途絶えることがあります。
中国の会社とビジネスの取引がある方は、旧正月前に必要な連絡事項を済ませておく必要があるでしょう。
春節の間に連絡をしても仕事のやりとりをすることはできなくなりますのでご注意を。
中国国内外を含む人々の移動が増える?
中国国内では休暇が長いため海外旅行に行くことが年々増えてきています。
春節の時期、日本のニュースでも中国人観光客が取り上げられていますよね。
この時期、インバウンド関係のお仕事をされている方であれば、中国人向けの商品や企画を揃えるとその効果は目に見えて分かるでしょう。
春節の雰囲気を中国国内で感じてみたい方にも注意点があります。
それは航空券の値上がりと、中国国内での移動の大変さです。
まずは航空券。
世界中にいる中国人が里帰りする期間でもあるので、
旅行シーズンではないと思われる2月中旬ですが、
この時期の中国航路の航空運賃は特に跳ね上がります。
中国に行く予定がある方は余裕をもって予約しておくことをおすすめします。
中国国内で春節を過ごされる方も油断はできません。
大都市の駅は地方へ帰る人たちで溢れかえります。
この時期は時間に余裕を持って行動した方が良いでしょう。
日本のニュースでも時々取り上げられますが、中国の人口の多さを改めて実感するほど、
上海駅では毎年ケガ人が出るなどの大混雑が予想されています。
中国のお正月に欠かせないこと
定番のテレビ番組
日本では正月番組といえば、やはり「紅白歌合戦」や「レコード大賞」ですよね?
中国にも「春节联欢晚会 chūn jié lián huān wǎn huì」という番組があります。
家族で大晦日のご馳走を食べながら、この番組を見るのが中国正月の定番となっています。
- 春节联欢晚会 chūn jié lián huān wǎn huì
定番の食べ物
中国の正月では餃子や「汤圆 tāng yuán」を食べます。
餃子はみなさんご存知だと思いますが、「汤圆」(タンユェン)は知らない人も多いのではないでしょうか?
日本の白玉に少し似ていますが、もち米でつくった団子です。
団子と言っても、一度茹でてスープに入った状態で出されます。
中には餡が入っていて、主に黒ごまやピーナッツ餡、お肉が入っているものもあります。
最近では、カラフルなのもあります。
春節にこの汤圆を食べるのには理由があります。
「圆」という漢字には「团圆 tuán yuán」(再会)や「圆满 yuán mǎn」(円満)という意味が込められています。
日本でいうところの年越しそばやおせちを食べるのに似た意味合いですね。
また、日本でもお雑煮は地域によって出汁や具材が変わりますよね?
同じように中国も地域によっても年越しに食べる物が少し違ったりします。
- 汤圆 tāng yuán(お正月に食べる中国の食べ物)
- 团圆 tuán yuán(再会)
- 圆满 yuán mǎn(円満)
定番行事
何といっても中国正月で欠かせないのが「爆竹」と「花火」ですね。
日本では夏に打ち上げられることが多いですが、
中国ではこの年明けの時に「打ち上げ花火」や「爆竹」を各家庭で派手に鳴らします。
ただ、何年か前から空気汚染がひどくなり、一部の都心部地域では禁止する条例ができています。
北京や上海も2017年12月時点では全面禁止となっています。
いつもはうるさいほど賑やかな年越しが今は静かなので、
少し寂しい気もしますね。
お年玉
なんと言っても、お正月と言えばもう一つ欠かせないのが「お年玉」ですよね!
中国ではお年玉を「压岁钱 yāsuìqián」または「红包 hóng bāo」と呼んでいます。
これは日本同様、年上の人から年下の人にあげる文化です。
ただ、日本では二十歳を超えたらなかなか貰えないですよね?
むしろあげる側になる場合もありますが、
中国では未婚であれば結構貰えたりします。笑
- 压岁钱 yā suì qián(お年玉)
- 红包 hóng bāo(お年玉を入れる包み「一般的には赤が多い」)
近年では中国のアプリwechatpay(微信支付)などを使って電子マネーでお年玉をあげる事もできます。
今年の春節、私は日本で過ごしていましたが、
中国のお年玉事情を知ることができる体験があったので紹介させて頂きます。
春節明け、留学時代に家族ぐるみでお付き合いがあった中国の友人の母親より、
なんとWechat Payで私のWechatのアカウントにお年玉が送金されていたのです!
私はWechat Payを使用したことがなく、しばらく気付かなかったのですが、
ある日Wechat のウォレットを見ると66,66 元が所持金としてありました。
ちなみに66,66 元は、「六六大顺 liù liù dà shùn」、「一帆风顺 yì fān fēng shùn」の意味が込められているとのことでした。
この66,66 元以外にも、中国で縁起が良いとされる数字を紹介している記事がありますので、
詳しくは中国で縁起の良い数字をご参照ください。
こうしたお年玉の送り方はあまり聞いたことないと思いますが、
最近の中国では家族や親戚間でもよくある光景となってきているようです!
- 六六大顺 liù liù dà shùn
- 一帆风顺 yì fān fēng shùn
どちらも「すべてが順調でありますように」という意味で使われます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
現地に行かずとも身近な中華街などに行けば、
中国の春節を垣間見る事ができます。
その気になれば1年に2度「年越し」を楽しめますよ!
来年の2月はぜひ中国の春節を体験してみてはいかがでしょうか?
その時は今回ご紹介した情報やフレーズをぜひ使ってみてくださいね。
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