知ってるとカッコいい中国故事から伝わった四字熟語【厳選40】
一度は聞いた事ある、有名な四字熟語
1.大器晩成(たいき-ばんせい)
大器晚成 dà qì wǎn chéng
意味:大きな器は完成するまでに時間がかかることから、真に偉大な人物も大成するのが遅いということ。大きな事を成し遂げる人は遅れて頭角を現すということ。
才能がありながら不遇である人に対する慰めの言葉としても用いる。
出典:『老子』(ろうし)
2.温故知新(おんこ-ちしん)
温故知新 wēn gù zhī xīn
意味:前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること。古いものをたずね求めて新しい事柄を知るという事。
出典:『論語』(ろんご)
3.因果応報(いんが-おうほう)
因果报应 yīn guǒ bào yìng
意味:良い行いをすれば良い報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるということ。行為の善悪に応じて、その報いがあること。
「因」は因縁の意で、原因のこと。「果」は果報の意で、原因によって生じた結果や報いのこと。
出典:『大慈恩寺三蔵法師伝』(だいじおんじ さんぞうほうしでん)
4.天真爛漫(てんしん-らんまん)
天真烂漫 tiān zhēn làn màn
意味:心優しく飾らず自然のままの姿があふれ出ているさま。素直な心を持ち、明るく純真で無邪気なさま。「天真」は純粋な性格、「爛漫」は自然のままに明るく無邪気な様を現す。
出典:『輟耕録』(てっこうろく)
5.虎視眈眈(こし-たんたん)
虎视眈眈 hǔ shì dān dān
意味:強い者が機会をねらって形勢をうかがっている様。トラが獲物を狙って、鋭い目でじっと見下ろす事から。
「虎視」はトラが獲物を狙い見ること。「眈眈」はトラが見下ろす様。狙い見る様。
出典:『易経』(えききょう)
6.一蓮托生(いちれん-たくしょう)
一莲托生 yì lián tuō shēng
意味:よい行いをした者は極楽浄土に往生して、同じ蓮の花の上に身を託し生まれ変わることから、事の善悪にかかわらず仲間として行動や運命を共にすること。
「托」は、よりどころとする、身をよせる意味。
7.一石二鳥(いっせき-にちょう)
一石二鸟 yì shí èr niǎo
意味:一つのことをして、二つの利益を得るたとえ。一つの行為や苦労で、二つの目的を同時に果たすたとえ。一つの石を投げて、二羽の鳥を同時に捕らえる意から。
8.四面楚歌(しめん-そか)
四面楚歌 sì miàn chǔ gē
意味:周囲がすべて敵や反対者で、孤立し助けや味方がいないこと。またはその様。孤立無援の状態だということ。
出典:『史記』(しき)
⇒【完全無料 】必ず使えるネイティブ音声『400個』はこちら
中国でよく使われている四字熟語
1.落花流水(らっか-りゅうすい)
落花流水 luò huā liú shuǐ
意味:落ちた花が水に従って流れる意で、過ぎゆく春の景色。転じて、戦いで大敗する事を現す様になり、落ちぶれた様子のたとえ。
出典:高駢(こうべん)の詩
2.天衣無縫(てんい-むほう)
天衣无缝 tiān yī wú fèng
意味:物事が完全無欠である事の形容。完璧であるということ。天人・天女の衣には縫い目がまったくないことから。
「天衣」は天人・天女の着物。「無縫」は着物に縫い目のないこと。
出典:『霊怪録』(れいかいろく)
3.色即是空(しき-そくぜ-くう)
色即是空 sè jì shì kōng
意味:現世に存在するあらゆる物事や現象はすべて実体ではなく、空無であるということ。「色」はこの世のすべての物事や現象。「空」は固定的な実体がなく空無であること。
出典:『般若心経』(はんにゃしんぎょう)
4.画竜点睛(がりょう-てんせい)
画龙点睛 huà lóng diǎn jīng
意味:物事を完成するために、最後に加える大切な仕上げの事。また、物事の最も肝心なところの例え。
「睛」はひとみ・目玉。転じて、物事の大切なところを現す。
一般には「画竜点睛を欠く」と用いることが多く、この場合は最後の仕上げが不十分で、肝心なところが欠けていることをいう。詰めが甘いということ。
出典:『歴代名画記』(れきだいめいがき)
5.先見の明(せんけん-の-めい)
先见之明 xiān jiàn zhī míng
意味:事が起こる前にそれを見抜く見識、能力の事。「先見の目」と書くのは誤り。
出典:『後漢書 楊彪伝』(ごかんじょ ようひょうでん)
6.良薬は口に苦し(りょうやく-は-くちに-にがし)
良药苦口 liáng yào kǔ kǒu
意味:体に利ある薬は苦いことから。転じて、自分のためになるような忠言(良きアドバイス)は、素直に聞きづらいものだという例え。
「忠言逆耳」忠言耳に逆らう(ちゅうげん-みみに-さからう)と類義。
出典:『孔子家語』(こうしけご)
7.雪中送炭(せっちゅう-そうたん)
雪中送炭 xuě zhōng sòng tàn
意味:雪の中で困っている人に炭を送ることから、困っている人に物質的援助をすること。
出典:宋・范成大(はんせいだい)
8.忠肝義胆(ちゅうかん-ぎたん)
忠肝义胆 zhōng gān yì dǎn
意味:主君や国家に忠誠を尽くし、正義を貫こうをする固い決意のこと。
「肝」、「胆」は真心の意。
出典:宋・汪元量(おうげんりょう)
⇒【完全無料 】必ず使えるネイティブ音声『400個』はこちら
知ってるとカッコいい四字熟語
1.臥薪嘗胆(がしん-しょうたん)
卧薪尝胆 wò xīn cháng dǎn
意味:将来の成功を期して苦労に耐えること。薪の上に寝て苦いきもをなめる意から。「臥」は伏して寝る。「薪」はたきぎ。「嘗」はなめること。「胆」は苦い肝。
もとは敗戦の恥をすすぎ仇を討とうと、自らに苦労を課し、確固たる心の現れ。
出典:『史記』(しき)・『十八史略』(じゅうはっしりゃく)
2.乾坤一擲(けんこん-いってき)
乾坤一掷 qián kūn yí zhì
意味:運を天にまかせて、のるかそるかの大勝負をすること。天下をかけて一度さいころを投げる意から。
「乾」は天、「坤」は地の意味。「一擲」は一回投げること。
出典:唐・韓愈(かんゆ)
3.疾風迅雷(しっぷう-じんらい)
疾风迅雷 jí fēng xùn léi
意味:素早く激しいさま。速い風と激しい雷の意から。
「疾風」は激しく速く吹く風。「迅雷」は激しく鳴る雷。
出典:玉藻(ぎょくそう)『礼記』(らいき)
4.泰然自若(たいぜん-じじゃく)
泰然自若 tài rán zì ruò
意味:落ち着いていてどんなことにも動じない様。
「泰然」は落ち着いて物事に動じない様。「自若」は何に対しても慌てず、驚かず、落ち着いている様。
出典:元・金史(きんし)
5.海闊天空(かいかつ-てんくう)
海阔天空 hǎi kuò tiān kōng
意味:海や空がきわまりなく広がっていること。人の気性で心が広々として度量が大きい事のたとえ。また、言葉や発想などが限りなく広がるたとえ。
「海闊」は大海が広々としていること。「天空」は空がからりと晴れ上がってどこまでも広いこと。
出典:『詩話総亀』(しわそうき)・『古今詩話』(ここんしわ)
6.魑魅魍魎(ちみ-もうりょう)
魑魅魍魉 chī mèi wǎng liǎng
意味:人に害を与える化け物の総称。また、私欲のために悪だくみをする者のたとえ。
「魑魅」は山林の気から生じる山の化け物。「魍魎」は山川の気から生じる水の化け物。
出典:『春秋左氏伝』(しゅんじゅうさしでん)・『宣公三年』(せんこうさんねん)
7.口是心非(こうぜ-しんひ)
口是心非 kǒu shì xīn fēi
意味:口に出して言う事と、気持ちが一致していないこと。言葉では賛成しているが、心の中では反対していることをいう。
「口に是し心に非とす」とも読む。
出典:漢·桓譚(かんたん)
8.一意孤行(いちい-ここう)
一意孤行 yí yì gū xíng
意味:他人からの意見を聞かずに、自身の考えだけで行動すること。
「一意」は一つのことに専念すること。「孤行」は一人で行くこと。
相手の意見に左右されず、公平なことのたとえとして用いることもあるが、
一般的には一人で行動する事をいう。
出典:『史記』(しき)
⇒【完全無料 】必ず使えるネイティブ音声『400個』はこちら
響きや字がカッコいい・キレイな四字熟語
1.森羅万象(しんら-ばんしょう)
森罗万象 sēn luó wàn xiàng
意味:天地間に存在する、数限りないすべてのもの(万物)や事象。
「森羅」は樹木が限りなく茂り並ぶ意で、たくさん連なること。「万象」はすべての形あるもの、有形のものの意。
出典:『法句経』(ほっくきょう)
2.鏡花水月(きょうか-すいげつ)
镜花水月 jìng huā shuǐ yuè
意味:儚い幻のたとえ。目には見えるが、手に取ることのできない物のたとえ。
また、感じ取れても説明できない奥深い趣のたとえ。詩歌・小説などの奥深い味わいのたとえ。
本来は、鏡に映った美しい花と水に映った美しい月の意。それらは目には見えても見るだけで、実際に手に取ることができない事から。
出典:唐・裴休(はいきゅう)
3.風花雪月(ふうか-せつげつ)
风花雪月 fēng huā xuě yuè
意味:四季の季節ごとの美しい自然の風景。または、それらの風景を鑑賞して、詩歌を作ったりする風流な生活のこと。
「夏の風」、「春の花」、「冬の雪」、「秋の月」から。
出典:宋・邵雍(しょうよう)
4.鳳凰于飛(ほうおう-うひ)
凤凰于飞 fèng huáng yú fēi
意味:鳳凰は、つがいで飛ぶとされており、「鳳」は雄、「凰」は雌。
この事から、一般的に結婚式の祝辞に使う。また、夫婦の仲がとても良い事の例え。
出典:『詩経』(しきょう)
5.浮生若夢(ふせい-じゃくむ)
浮生若梦 fú shēng ruò mèng
意味:人の一生は儚いものであるという事。
出典:唐・李白(りはく)『春夜宴桃李園序』
6.行雲流水(こううん-りゅうすい)
行云流水 xíng yún liú shuǐ
意味:空行く雲や流れる水のように、深く物事に執着しないで自然の成り行きに任せて行動するたとえ。
「行雲」は空行く雲。「流水」は流れる水。
出典:宋・蘇軾(そしょく)『謝民師推官与書』(しゃみんしすいかんにあたうるのしょ)
7.天地神明(てんち-しんめい)
天地神明 tiān dì shén míng
意味:天と地のあらゆる神々のこと
「明」は神のことで、「神明」は神々の意。
出典:明・施耐庵(したいあん)『水滸伝』
8.游雲驚竜(ゆううん-きょうりょう)
游云惊龙 yóu yún jīng lóng
意味:書の筆遣いが素晴らしく、筆跡が生き生きとしている様子。
「雲」はいろいろなものに変化すること。「竜」は神秘的で、力強く勇ましい動きのこと。
素晴らしい筆遣いを雲と竜にたとえたもの。
出典:『晋書(しんじょ)』
⇒【完全無料 】必ず使えるネイティブ音声『400個』はこちら
中国にはないの?!日本のオリジナル四字熟語
1.百花繚乱(ひゃっか-りょうらん)
意味:いろいろの花が咲き乱れること。転じて、秀でた人物が多く出て、すぐれた立派な業績が一時期にたくさん現れること。
2.一期一会(いちご-いちえ)
意味:一生に一度だけの機会。生涯に一度限りであること。
もともとは茶道の心得を表した語です。どの茶会でも一生に一度のものと心得て、主客ともに誠意を尽くすべきことをいう。
出典:『茶湯一会集』(さとういちえしゅう)
3.無我夢中(むが-むちゅう)
意味:ある事にすっかり心を奪われて、我を忘れてしまうさま。
「無我」は自分に捕らわれる心を超越した心。そこから自分を忘れる意。
「夢中」は物事にすっかり熱中して、他のことを考えられない状態。
4.他力本願(たりき-ほんがん)
意味:比喩的に、他人にたよって物事をしようとすること。
出典:浄土真宗の宗祖である親鸞聖人によって広められた仏教語。
5.一生懸命(いっしょう-けんめい)
意味:命がけで物事をすること。全力をあげて何かをするさま。
6.八方美人(はっぽう-びじん)
意味:だれからも悪く思われない様、要領よく人付き合いする人のこと。
7.三日坊主(みっかぼうず)
意味:非常にあきっぽく、長続きしないことのたとえ。また、そのような人のこと。
8.自業自得(じごうじとく)
意味:自分の行いの報いを自分が受けること。一般には悪い報いを受ける場合に用いる。
⇒【完全無料 】必ず使えるネイティブ音声『400個』はこちら
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は四字熟語についてご紹介させて頂きました。
四字熟語といえば中国!というイメージがあったかもしれませんが、実は日本オリジナルの物もたくさんあるんですよ!
ここでは紹介し切れないほど、四字熟語は星の数あります。
ぜひ自分の好きなものを見つけてみてはいかがでしょうか?
座右の銘にしたり、その言葉の由来を知る事で教訓を得たり、言葉って奥深いですよね。
【完全無料】1日5分で中国語の発音をマスターする動画レッスン
知りチャイナでは今後も中国に関する情報や中国語学習サポートを配信して参ります。
参考になったらぜひシェアや「いいね!」をお願いします。
引き続きお役立ち情報をお届けする励みになります。