【初心者必見】意外と簡単な中国語文法、「7つの特徴」をまず知ろう!
この記事の目次
特徴1 時制によって動詞が変化しない
時制というのは「過去形」「現在進行形」「未来形」があります。
中国語は、この時制が変化しても動詞は変化しないのが特徴です。
例えば、英語の場合、時制によって単語自体がgo・gone・goingのように変化するので、
暗記するのに苦労しませんでしたか?
しかし、中国語の場合、動詞は一切変化しません!
例えば、食べるという意味の「吃」なら、「食べた」「食べている」「食べる予定」これら全てが「吃」で表現されます。
その代わりに、「文型」で時制を表現するのが中国語です。
つまり、時制を表す定型文に当てはめて行けば良いというわけです。
ですので、「単語力+フレーズ力(文法を含めた基礎文型)」が中国語を話す上で一番必要になってきます。
もう少し具体的に例文を使って、中国語の時制を理解してみましょう。
「吃」を使った例文でこれらの時制すべて表現してみます。
1)過去形:「我吃了」→(私は)食べました。
2)現在進行形:「我在吃饭呢」→私はご飯を食べています。
3)未来形:「我要吃饭了」→私はもうすぐご飯を食べる予定です。
この様に、動詞はすべて「吃」のままで、全部の時制を表現する事ができるのです。
では、実際に当てはめる定型文を見てみましょう。
正確にはもっと色々な文型がありますが、まずは基礎を覚えておきましょう!
それから、徐々に応用して行けば良いです。
時制をマスターするための7つの基礎文型
【過去形】
1.完了を表す「〜了」(〜しました)
2.経験を表す「〜过」(〜した事があります)
3.過去の動作の状況を強調する「是〜的」(〜は〜しました)
*「〜は」のあとには状況を強調する、いつ・どこで・誰と・どの様にという具体的な内容が入ります。
【現在進行形】
1.一番ポピュラーな「在〜呢」(今〜をしています)
2.今まさにというニュアンスの「正在〜」(今まさに〜をしています/しようとしています)
【未来形】
1.オーソドックス:「快〜了」(もうすぐ/まもなく/そろそろ〜です。)
2.応用:「要〜了」「将要〜了」「快要〜了」
*意味は同じですが、細かなニュアンスで使う場面が異なります。まずは1番を使える様になっておけばOKです。
この7つは一番オーソドックスでシンプルな文型です。
まずはこれらをしっかり「使える」ようになりましょう。
特徴2 代名詞が変化しない
中国語の主語は実にシンプルです。
人称代名詞一覧:
私=我
あなた=你
あなたの敬称=您
彼=他
彼女=她
それ(犬など人間以外の生物)=它
英語の場合、「私」だけでもI・My・Meなど様々な種類がありますが、中国語の代名詞はこれだけです。
また、複数形の場合も実にシンプル。
人称代名詞の後ろに「们」を付けるだけです。
例えば「私たち」なら「我们」、「彼ら」なら「他们」になります。
一つだけ注意が必要なのは「あなたの敬称」である「您」だけ複数形はありません。
ですので「您们」とは言いませんのでご注意ください。
さらに、「私の」や「彼女の」といった所有を表したい場合は、
人称代名詞の後ろに「的」を付けるだけとこちらもシンプルです。
「我的」、「她的」という風になります。
ここでは、まず基本的なルールと人称代名詞を覚えておけば良いです。
特徴3 名詞の複数形変化がない
ここでも英語を例に上げさせて頂きます。
一般的に英語の場合、複数形の時に「s」を付けますよね?
単語によっては「es」だったり語尾自体が変化したりとこちらも暗記するのが大変だった記憶があります。
中国語の場合、この暗記作業が一切必要ありません!
例えば:
ペンなら「笔」、ノートなら「笔记本」と単数でも複数でも単語自体は変化しません。
これは日本語でも一緒なので、とても覚えやすい特徴だと思います。
ここでは、中国語は日本語と同じく文脈や「量詞」を使って複数形を表すことだけ覚えておきましょう。
特徴4 敬語がない
ここで初めて英語と似た特徴が出てきました。
日本語には尊敬語・謙譲語・丁寧語など同じ「食べる」という単語でも様々な表現方法があります。
しかし中国語には丁寧な言い回しくらいはありますが、敬語と呼ばれる物はありません。
例えば:
日本語なら「食べる」「食べます」「頂く」「召し上がる」など同じ「食べる」でも相手によって、使い分けをしなければいけません。
中国語の場合はこれら全て「吃」で表現されますし、言葉尻に「です・ます」の様な語尾の変化もありません。
ですので、話す相手によって、言葉が大きく変わることがないのが中国語の一つの大きな特徴になります。
特徴5 男女言葉がない
男女言葉とは、日本語でいうと「あたし」「僕」「俺」や語尾に付く「〜わよ」「〜だわ」の様な言葉のことです。
「あたし」は基本的に女性しか使いませんし、「僕」や「俺」は一般的に男性しか使いませんよね?
これらの使い分けは日本人なら自然と身につくものですが、日本語を学習する人からしたら非常に紛らわしいものです。
私が来日してまもない頃、「僕」と自分のことを言っていたら周りに指摘された記憶があります。
なぜなら中国語にはこの「男女言葉」がないので、どれを使っても一緒だと思っていたのです。
日本人は無意識にこの男女言葉が身についているため、実際にレッスンをしていると「この言葉は男性も使っていいの?」と聞かれることがあります。
中国語には基本的に性別によって使っていい言葉と使ってはいけない言葉はありません。
ですので、覚えた単語やフレーズは迷わずそのまま使って大丈夫ですよ!
特徴6 一つの漢字に対し基本的に読み方は「一つ」
日本語の場合、一つの漢字に対して訓読みや音読みなどいくつも読み方がありますよね?
例えば、「幸」という漢字なら「さち」「こう」「しあわせ」という具合に。
中国語の場合、一つの漢字に対して、基本的に読み方は「一つ」しかありません。
ごく稀に「多音字」と呼ばれる2通り以上読み方がある漢字はありますが、本当にごく僅かですので、使う時がきたら覚えれば良い程度です。
学習を始める時点では気にしなくて良いでしょう。
読み方が「一つ」という事は四声(アクセント)も基本的に一つですが、
こちらもいくつか「変調」する漢字が例外としてあります。
常用漢字としてよく使うのは「一」と「不」の変調くらいです。
どちらも現時点では特徴として知っておくだけで良いかと思います。
特徴7 もっとも大事なのは「語順」
中国語の文法で一番重要なのが「語順」です。
日本語ではあまり意識しないところなので、語順と言われてもいまいちピンと来ないかもしれません。
例えば、日本語で「彼は私より背が高い」というフレーズは、
「私よりも彼の方が背が高い」と順番を入れ替えても意味は同じですし理解できますよね?
しかし、中国語の場合:
「他比我高」(彼は私より背が高い)
「我比他高」(私は彼より背が高い)
「他高比我」(文法的におかしいので通じません)
この様に語順を入れ替えると意味が逆になったり、文法的にそもそも間違いになってしまったりします。
ですので、中国語を学習する際は必ず「語順」を意識しましょう!
まとめ
いかがでしたか?
中国語の学習を始める前に、まず「下調べ」として、
その言語について「知る」ことで何から勉強を初めて良いのかが掴めてきます。
日本人にとって、文法の学習を得意とする方が多いように感じます。
しかし、いくら得意だからと言って、闇雲に初めても効率が悪いですよね?
まずはその言語の特徴を知ることで、より効率よく中国語の学習を始められると思います。
この記事を通して、少しでも中国語の特徴をご理解頂けたら嬉しいです。
ぜひ参考にして頂き、あなたの中国語学習に役立ててくださいね。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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