中国語学習者必見!わかりやすい★中国語文法の特徴まとめ
この記事の目次
中国語の語順の基本は「主語+述語+目的語」
日本語は「私は(主語) 学校(目的語)へ 行きます(動詞)」のように、
「主語+目的語+動詞」という文法の順序で文が成り立ちます。
いわゆる、SOVの順番です。
しかし、中国語は英語の文法と似ていて、
「主語+述語(動詞)+目的語」の順番で文が成り立ちます。
そのため「我(わたしは) 去(行きます) 学校(学校へ)」という順番になります。
つまり、SVOが基本です。
「SはOをVする」という意味になります。
また、否定したい時は「否定副詞」と呼ばれる「不」を動詞の前に付けるだけです。
S+不+V+Oとなります。
語順をしっかり覚えておけば、あとはその中に伝えたい単語を当て込んで行くだけです。
それでは、いくつか例を見てみましょう。
1:私は(我)服を(衣服)着ます(穿)。
語順を入れ替えてSVOにすると…
我(私は)穿(着ます)衣服(服を)。
2:彼は(他)コーヒーを(咖啡)飲みます(喝)。
SVOに並び替えると…
他(彼は)喝(飲みます)咖啡(コーヒーを)。
さらに、否定したい時は、動詞である「喝」の前に「不」を付けるだけなので、
他(彼は)不喝(飲みません)咖啡(コーヒーを)。
これだけで簡単に否定の文に変化しました。
いかがですか?単語と語順さえ把握していれば、
あとは入れ替えるだけなので、意外と簡単ですよね?
中国語は「過去形」や「現在進行形」でも単語は変化しない?!
日本語では、「食べる」という動詞は、
時間や状況によっては「食べた」「食べない」「食べなかった」のように、
動詞が変形しますよね。
英語でも「go」「gone」「going」と動詞自体が変化します。
しかし中国語の「漢字」は、そのものに意味を持っているため、形を変えることができません。
なので、時間を表す機能を持った漢字と組み合わせることで、
時間の概念をもった表現をすることができます。
よく使われる時間に関する言葉は「在」「着」「了」。
そして否定を表す言葉は先ほども説明した、「不」のほかに「没」があります。
※在、不、没は動詞の前。着、了は動詞の後につきます。
それでは例文を見てみましょう。
1:私は(我)今(在)、服を(衣服)着ています(穿)。
「S+在+V+O」になるよう語順を入れ替えると…
我(私は)在(今)穿(着ています)衣服(服を)。
動詞の「着る(穿)」の前に「在」を付け加えただけで、
現在進行形に変化しました。
2:彼は(他)3年間(3年)、中国語を(中文)勉強しました(学习了)。
「S+V+了+O」になるよう語順を入れ替えると…
他(彼は)学习了(勉強しました)3年(3年間)中文(中国語を)。
動詞はまったく変化しませんよね?
英語の様に変化した動詞を覚える必要がない分、
前後に付けるものをしっかり覚えておけば、応用がすごく楽になります。
「形容詞」+「的」+「名詞」で表現力をグッとアップ!
形容詞(熱い、にぎやか、明るい等)を名詞とセットで使う事によって、
そのもの(またはこと)が、どんな様子であるかを詳しく説明することができますよね?
日本語の「可愛い(形容詞)+パンダ(名詞)」と同じように、
中国語でも「形容詞+(的)+名詞」で、名詞がどんな様子かを修飾します。
※「的」を付けるのが特徴です。
ここでの語順は日本語と全く同じですので、混乱する心配もありませんね。
日本語では「冷たい」+「お茶」=冷たいお茶 のように形容詞が変化しないものと、
「にぎやか」+「公園」=にぎやかな公園のように、名詞とくっつくと形容詞が変形するタイプがありますが、
中国語は形容詞にこのような変化が一切ありません。
覚えやすいのもポイントです!
それでは、例文を使って練習してみましょう。
1: きれいな(美丽的)景色(风景)。
→美丽的风景
2:おいしい(好喝的)プーアル茶(普洱茶)。
→好喝的普洱茶
3:にぎやかな(热闹的)店(商店)。
→热闹的商店
4:可愛い(可爱的)パンダ(熊猫)。
→可爱的熊猫
5: きれいな(漂亮的)チャイナドレス(旗袍)。
→漂亮的旗袍
ボキャブラリーを増やせば、簡単に使いこなせる文型ですので、
ぜひ覚えておきましょう!
数を表す表現は「数字」+「数量詞」+「名詞」
「形容詞+名詞」は日本語と語順が同じと説明しましたが、
「1つのりんご」のように「数字」を使った表現も、
中国語の語順は日本語と同じで「数字」+「数量詞」+「名詞」です。
しかし数量詞の言葉は日本語とは違うこともしばしばあるので、注意が必要です。
基本形の文法「SVO」と組み合わせた例文で練習してみましょう。
ポイント:「S+V+数字+量詞+O」の順番を覚えておきましょう。
1:私は(我)本を(书)3冊(3本)買います(买)。
※中国語で”本”は「书」、量詞が「本」になります。
→我(主語)买(動詞)3(数字)本(量詞)书(名詞)。
2:私のお姉さんは(我姐姐)お茶を(茶)2杯(两杯)飲みます(喝)。
※中国語でお茶の量詞は同じく「杯」
→我姐姐 喝 两 杯 茶。
3:先生は(老师)ラーメンを(拉面)1杯(1碗)食べます(吃)。
※中国語で”ラーメン”の量詞は「份」または「碗」
→老师 吃 1 碗 拉面。
4:私の(我)弟は(弟弟)猫を(猫)4匹(四只)飼います(养)。
※中国語で”猫”の量詞は「只」
→我 弟弟 养 四 只 猫。
5:私が(我)一曲(一首)歌を(歌)歌います(唱)。
※中国語で”歌”の量詞は「首」
→我 唱 一 首 歌。
注:「2つの○○」と表現する場合は、「二」ではなく「两」を使います。
これで中国人と会話できる!Q&A形式
ここまでご紹介した文法を応用すれば、
中国人と基本的な会話をすることができると思います!
最後に、今までの文法を混ぜながら中国語文法をおさらいしていきましょう。
Q&A形式にしておりますので、
答えを見る前にぜひご自分で正しい文型を考えてみてくださいね!
Q1:私は(我)昨日(昨天)2台の(两台)携帯電話を(手机)買いました(买了)。
Q2:私の(我)妹は(妹妹)今(在)、3枚の(三件)Tシャツを(T恤)洗っています(洗)。
Q3:彼は(他)今日(今天)、にぎやかな(热闹的)公園に(公园)行きます(去)。
Q4:私の(我)クラスメートは(同学)、可愛い(可爱的)スニーカーを(球鞋)一足(一双)買いました(买了)。
Q5:彼女は(她)、怖い(恐怖的)映画を(电影)見ません(不看)。
Q6:先生は(老师)、おいしい(好吃的)麻婆豆腐を(麻婆豆腐)2皿(两盘)食べました(吃了)。
Q7:私の(我)お父さんは(爸爸)安い(便宜的)パソコンを(电脑)3台(三台)売りました(卖了)。
↓↓答えはこちら↓↓
Answer
1:我昨天买了两台手机。
2:我妹妹在洗三件T恤。
3:他今天去热闹的公园。
4:我同学买了一双可爱的鞋。
5:她不看恐怖的电影。
6:老师吃了两盘好吃的麻婆豆腐。
7:我爸爸卖了三台便宜的电脑。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
一見難しそうに見える中国語文法でも、
日本語と共通点のある文法構造があることも知って頂けたと思います。
今回ご紹介した文法は数ある中のごく一部ですが、
これだけでも、うまく工夫すれば色々なことを表現できるようになります。
このように中国語の文法のルールを理解すれば、
よりスムーズに中国語の文を読んだり、話すことがでるようになりますよ!
今回の記事が、少しでもあなたの中国語学習の参考になったら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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