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『座右の銘』にしたいカッコいい四字熟語ランキング

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10位 外柔内剛(がいじゅうないごう)

中国語読み:『外柔内刚 wài róu nèi gāng』

一見ふわふわしていて押しに弱そうな人だけれど、実は何事にも左右されない強い意志を持っている。
そのような人のことを「外柔内剛」と言います。

この言葉の出典は『晋書』甘卓(かんたく)伝です。
甘卓は今の湖北省襄陽市に駐屯した際、消費税を無くしたり、税収を貧民に分け与えたりするなどの善政をしいたため、人々に称賛された人物です。
温厚な政治を行う甘卓の心の内には、民を安んじたいという強い意志がうかがえます。
このような甘卓のエピソードを知ると、「外柔内剛」という言葉の深みが増しますね。

 

9位 剛毅木訥(ごうきぼくとつ)

中国語読み:『刚毅木讷 gāng yì mù nè』

「剛毅木訥、仁に近し。」
この言葉は『論語』の有名な一節です。

「剛毅」は不屈の心を持っていること。
「木訥」とは、飾り気がなく無口であること。

古き良き日本男児にぴったりな言葉です。
最近はコミュニケーション能力が高いことが求められ、口下手な人は肩身の狭い思いをすることも多いと思いますが、この言葉を誇りとして心の鍛錬を重ねてみるのもいいのではないでしょうか。
※「木訥」は「朴訥」「朴吶」とも書きます。

 

8位 鶏口牛後(けいこうぎゅうご)

中国語読み:『鸡口牛后 jī kǒu niú hòu』

「むしろ鶏口となるも、牛後となるなかれ」という『史記(しき)』蘇秦伝(そしん-でん)に見える蘇秦の言葉が原典にあたります。

名のある大きな団体に所属すると、人から一目置かれて気分がいいものです。
しかし、そういった団体に所属すると、その団体の中で活躍するのは難しいもの。

この言葉の意味は
大きな団体で埋もれてしまうよりも、小さな団体に所属し、その中で自分の力を発揮し重んじられる方がよいということ。
その方が、充実した
楽しい毎日を過ごせるのではないでしょうか。

あなたのはどちらを好みますか?

 

7位 敢為邁往(かんいまいおう)

中国語読み:『敢为迈往 gǎn wéi mài wǎng』

困難を打ち砕き、目的に向かって真っすぐに突き進む。
少年ジャンプの主人公にぴったりなこの言葉は、座右の銘としてもぴったりですね。

「敢為」は「敢えて為す」と書き下します。
意味は「人がやりたがらないことをあえて積極的にすること」です。
人が失敗することを恐れてやらないようなことにも、勇気を持って立ち向かいたいという方におすすめです。

 

6位 報恩謝徳(ほうおんしゃとく)

中国語読み:『报恩谢徳 bào ēn xiè dé』

生きていく上で忘れたくないのが感謝の気持ち。
「報恩」とは恩に報いる、つまり恩返しをするということ。
「謝徳」とは徳に感謝するということです。

人に何かをしてもらったときは、感謝の気持ちを決して忘れず、時が来たらその恩に報いようと心がけるのは、意外と難しいものです。

この言葉を座右の銘とし、言葉通りに生きることができたならば、
あなたの人生はより良いものになるでしょう。

 

5位 剛毅果断(ごうきかだん)

中国語読み:『刚毅果断 gāng yì guǒ duàn』

意志が強く、物事に取り組むの際に思いきりがいいことを「剛毅果断」といいます。
決断力が要される仕事に就いている人にぴったりな言葉ですね。

人生にはいくつもの決断を迫られる時があります。
その決断で先の人生が変わってしまうことも。
そんな時、慎重さはもちろん必要ですが、決断力も欠かせないでしょう。

対義語の「優柔不断」の方が知名度が高いですが、座右の銘にするならばこちらでしょう。

 

4位 克己復礼(こっきふくれい)

中国語読み:『克己复礼 kè jǐ fù lǐ』

「己に克(か)ちて礼に復(かえ)るを仁と為す。」
『論語』に見える有名な言葉のひとつです。

「克己」とは、私欲に打ち勝つこと。
「復礼」とは、人間生活の基本である礼儀をふみおこなうことです。

課題を仕上げなければならないけれど、友達と飲みに行きたい。
ダイエットをしたいけれど、おいしそうなケーキが食べたい。
そんなとき、欲望に負けてしまう人も多いですよね。

そんな欲望に打ち勝てる強い意思を持ちたい方には、ぜひこの言葉を座右の銘にしてみてはいかがでしょうか。

 

3位 謹厳実直(きんげんじっちょく)

中国語読み:『谨严实直 jǐn yán shí zhí』

真面目な人なんてつまらないと思う人もいるかもしれません。
しかし、真面目な性格というのは、他のどんな性格よりも秀でているものです。

「謹厳」とは、慎み深くおごそかであること。
「実直」とは、正直で真面目であることです。

真面目でつまらないと言われて傷ついているあなたも、この言葉を座右の銘として、自信を持って生きていきましょう。

 

2位 堅忍不抜(けんにんふばつ)

中国語読み:『坚忍不拔 jiān rěn bù bá』

「堅忍不抜の志を持って頑張ります!」
新人社員の挨拶としてもぴったりのこの言葉。

「堅忍」は意志がきわめて強く、じっと耐える、我慢強いこと。
「不抜」は固くて抜けないということ。
つまり、意志が強く何があっても動じないこと。

出典は、蘇軾(そしょく)の「鼂錯論(ちょうそろん)」です。
その中にこんな言葉があります。
「古の大事を立つる者は、惟だ超世の才有るのみならず、亦た必ず堅忍不抜の志有り。」

これは『遠い昔の大事を成し遂げた人は、世にも優れた才能があるだけではなく、我慢強さと堅い意志があった』
という意味です。
これから大事を成し遂げようと考えている方におすすめの言葉です。

 

1位 不撓不屈(ふとうふくつ)

中国語読み:『不挠不屈 bù náo bù qū』

どんなこんな状況にあっても怯まず、挫けない。
強い意志をもって、どんな苦労や困難にもくじけないさまを指します。

今の若者は「すぐに心が折れてしまう」
なんて世のおじさんたちのため息が聞こえてくる昨今ですが、なかなか生きにくい今の世の中で一度も心を折らずにいるのは難しいものです。

それでも、打たれ強く、柳のようにしなやかに生きている人にぴったりなのがこの言葉。

もしくは、この言葉をあえて座右の銘に据え、この言葉に近づこうと努力するのもいいかもしれませんね。

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まとめ


いかがでしたか?

自分はどの言葉からも程遠い…
などと思った方もいるかもしれませんが、むしろ自分から遠い言葉を座右の銘にして、その言葉に近づこうと思いながら生きてみるのもいいと思いますよ。

言葉には力が宿っています。
古人が残した数々の名言に宿るその力を分けてもらいながら、自分の信念を持ち続けながら、力強く生きていきましょう。

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ライター紹介 ライター一覧

chopsticks

chopsticks

元私立高校教員(国語)
大学時代に中国語を学び、中国語検定3級を取得。
経学から史学、文学まで幅広く学び、現在は清代考証学を研究中。

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