中国に発信するSNSを使ったビジネスマーケティング
この記事の目次
中国では、「口コミ」が一番大事!
日本でも「口コミサイト」などをよく目にしますよね?
何か買い物をする際には、実際に購入された人の口コミを読み、買うかどうかの判断材料として参考にする事もあるでしょう。
しかし、日本の場合、口コミを参考にする人とそうじゃない人、数にすると半々といったところでしょうか。
中国の場合、ほぼ全ての人が口コミを参考にしています!
日本に来ている中国人観光客のほとんどが、インターネットの口コミを見て訪れています。
そのくらい中国人は、口コミを重視しているのです。
中国人が口コミを重視する理由
1.国内企業への不信感
中国では国内企業の食品汚染問題や自国ECサイト内での偽物の流通などから、人々は企業の情報に不信感を抱くようになりました。
2.情報の規制
中国国内での情報規制により事前に検閲されている内容が多いため、テレビや新聞などマスコミの情報は人々にとって信用度の低いものになっています。
3.家族や友人との絆を重視する文化
中国では、家族や親戚の結びつきが強く、それと同じように友人や自分の周りにいる人と強い絆で結ばれています。
それを中国では、「圏子」と呼ばれています。
この圏子と呼ばれるグループは、同等の学歴や経済力などを基準として構成された友人・知人関係を意味します。
中国人はこのグループ内での情報を信用する傾向にあります。
そのため、それ以外の情報にはとても慎重になっています。
この3点から、中国人は信憑性の高い情報として口コミを重視する傾向にあります。
中国のSNS事情
中国では、グレートファイヤーウォール(金盾)と呼ばれる規制により、数々の大手SNSの使用が制限されています。
Google・Facebook・Twitter・LINE・Instagram・YouTubeなど、これらは、中国ではVPNなしでは見る事ができません。
その代わり、中国独自のSNSが数多く普及しています。
その中でも今回は、ビジネスにも活用できる4つのSNSを紹介させて頂きます。
微型(WeChat)
月間利用者数9億人を超えるWechatは、個人やグループ間で連絡のやりとりができます。
LINEのような役割です。
このSNSを知らない中国人はいないと言えるほどの普及率です。
もうすぐ80歳になる筆者の祖母でさえ、Wechatを利用してビデオ通話を楽しんでいます。
中国人なら誰もが利用しているアプリと言えるでしょう。
キャッシュレス機能や様々な便利ツールが搭載されており、中国人にとっては必要不可欠なものとなっています。
新浪微博(Weibo)
月間の利用者数が4.65億人を超えるWeiboは、基本的に個人が大勢に向けて情報発信をする場として利用されています。
Twitterのような役割です。
利用者は主に10代〜30代の若い層がメインとなっているので、多くの芸能人も登録しており日々情報発信をしていますよ!
時代の最先端はウェイボーにありですね。
日本の有名人も数多く利用しており、木村拓哉さんや山下智久さん、中でも渡辺直美さんと小島瑠璃子さんはウェイボーでも20万人を超えるフォロワーがいますよ!
百度贴吧(Baidu Tieba)
中国ではGoogleが使用できない代わりに「百度」という検索サイトが主流です。
その中でも、投稿形式で色々な質問などを投稿したくさんの人が回答してくれるツールが「百度贴吧」です。
月間利用者数は7,843万人ほど、キーワード別でスレッドを立ち上げて交流します。
基本的に利用者の年代層はなく、どの年代の人たちも利用しています。
様々な口コミ情報などが日々投稿されているので、中国人にとっては情報収集に欠かせないツールとなっています。
小紅書(Red)
月間利用者数4,989万人のRedは、商品の口コミ情報を交換する場として使われています。
また、気に入った商品があれば、実際に購入することもできます。
日本でいうと、Instagramと楽天やアマゾンなどを組み合わせたものでしょうか。
利用者は18〜30歳前後の女性が多く、比較的裕福な人たちが利用しています。
女性の富裕層利用者が多いため、化粧品や美容に関する商品などを宣伝する場として活用されています。
特に日本製の化粧品は中国女性にも高い人気を誇っており、金額関係なく「質」やステータスを重視する中国人女性の心を掴めば、中国マーケットに乗り出せる大きなビジネスチャンスがあると言えるでしょう。
すでに多くの日本化粧品メーカーがこのツールを利用して、商品のPRをしています。
SNSを使ったビジネスマーケティングの活用法
冒頭でも説明したように、中国人は「口コミ」を重視します。
ですので、SNSなどを利用し口コミ好きな中国人の心をキャッチすれば、自社の商品を中国マーケットに広げるチャンスを掴めると言えるでしょう。
以下、いくつかSNSを活用したマーケティング方法を紹介致します。
インフルエンサーの活用
最近日本でもこの言葉を聞くようになりましたね。
要はSNS界の有名人に宣伝してもらう方法です。
インフルエンサー、中国では「网红」と呼ばれています。
SNSやブログ、動画などを通じて情報発信しており、独自のファンやフォロワーを持つ影響力のある存在です。
ユーチューバーのような立ち位置と言えるでしょう。
彼らが情報を投稿すれば、すぐに広範囲に拡散されるため、企業などは報酬を支払いインフルエンサーに商品の紹介などを依頼します。
フォロワー数が多いインフルエンサーほど、当然多くの人の目に触れ、ビジネスマーケットが広がっていきます。
彼らに商品を試してもらい、情報を拡散してもらうことで、比較的短時間で高いマーケティング効果が得られるでしょう。
利用者数の多いSNSを活用して情報発信を行う
先ほど紹介した4つのSNSは、今中国国内で最も利用者が多いツールです。
いきなりインフルエンサーを雇うのはハードルが高いという方は、ご自身でまずそれぞれアカウントを開設してみましょう。
それぞれのSNS内で、商品PRを更新していく事で、徐々に市場を広げて行けるはずです。
拡散させた情報がシェアされれば、口コミとして共有され、さらに拡散して行くという良い循環ができます。
ただし、対象マーケットが中国国内なので、投稿は中国語で行うのがベストでしょう。
当サイトのLINE@サポートをご利用頂ければ、投稿やアカウント開設についてのご質問サポートも承っております。
ぜひご活用ください。
まとめ
いかがでしたか?
中国マーケットを取り込むなら、今の時代はSNSが欠かせませんね。
口コミを重視する中国人にとって、SNSでの情報は商品を購入する大きな決め手になります。
SNSを利用して情報を拡散させることは、中国マーケットを取り込む有効かつ最適な手段ではないでしょうか。
ただ、中国語ができないと難しい部分もあるため、多くの方はその段階で諦めてしまいます。
ぜひこれを機に、中国語を勉強してみてはいかがでしょうか。
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ぜひご活用ください。
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