日本人が中国で就職する時に失敗しないためのポイント
中国で就職するための条件
中国で就職するためには、まずクリアしなければいけない条件があります。
1.大学卒業以上の学歴がある。
2.日本(中国国外)で2年以上正社員として働いた経験がある。
上記の2つの条件を満たしている事が必須です。
この条件をクリアするために、私の友人は日本で専門学校を卒業したのち、通信教育で日本の大卒の資格を取ったと話していました。
また、中国の大学を卒業した後、そのまま中国に残って就職したいという人もいますが、
条件2をクリアしていないため、中国での就職は厳しいでしょう。
まずは帰国し、日本または中国以外の国で2年以上の社会人経験が必要になります。
条件をクリアしていないにも関わらず、中国で働いている日本人に会ったことがありますが、以前はそこまで厳しくなかった可能性もあります。
もしくは地域によって融通が効く場合もありますが、それをあてにしない方が無難でしょう。
年々外国人の就職に対して条件は厳しくなっているので、上記2つは最低条件だと思ってください。
外国人労働者の評価制度
中国では、外国人労働者に対し、ポイントで評価する制度があります。
それぞれの項目においてポイントが決まっており、条件をクリアしていると加算されるシステムです。
ポイントが多いほど労働ビザが発行されやすくなります。
学歴社会でもある中国、大卒よりも大学院卒業というように学歴が高いほど加算されるポイントが高くなります。
また、HSK(汉语水平考试)能力試験において、高い級を取得しているほどポイントも増えます。
中国での就職をお考えなら、HSKは絶対に必要ですよ!
ちなみに中国の大学に留学する場合は、一般にHSK4級以上が求められます。
HSKについて、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
中国で仕事を探す方法
1.紹介
中国は良くも悪くもコネ社会ですので、人脈が非常に大事です。
中国人の知り合いや親戚がいる方は、仕事を紹介してもらうのが一番早いでしょう。
2.求人情報サイト
中国にもこの手のサイトはたくさんあります。
私の場合、現地で働く友人に紹介してもらったのが、
カモメ中国転職+アジア
https://kamome.cn/
というサイトでした。
ここはリクルートグループの海外事業会社が運営しています。
応募する際は「応募するボタン」を押すだけで使い方がとても簡単です。
後日、応募した会社の人事担当からメールが届き、面接へと進みます。
私の場合、計2社の面接を受け、1社(カスタマーセンター社員)に採用されました。
日本人を採用している会社の場合、人事担当者は日本語ができることが多いため、中国語に自信がない人でも安心して面接まで進むことができます。
ただ、職種によっては簡単な言語テストがあったりと、面接内容は様々ですので、しっかり準備をしてから面接に挑みましょう!
3.人材紹介会社に登録する
登録する事で、仕事を紹介してくれる会社に仲介してもらう方法です。
実際に私が中国で仕事を探す際にお世話になった会社がこちら
インテリジェンス中国(英創人材)
http://www.yingchuang.com/jp/
ここは、直接オフィスまで出向き登録をします。
その際、日本人コーディネーターから履歴書の書き方や募集が多い求人等の情報を得ることができるので、求人情報サイトと併用するのも良いかと思います。
狙い目の職種と待遇
求人の多い職種
中国で日本人求人が最も多いのは、圧倒的に営業職です。
日本で営業の経験があればなお良いのですが、なくても問題ありません。
ただし、営業ですので、日常会話レベル以上の中国語が求めらます。
また20代から30代などの若い人をターゲットに募集しているケースがほとんどのようですが、カスタマーセンターの社員などは40代でも十分応募ができます。
実際、私が中国で就職したのは46歳の時でした。
待遇
日本人で、現地採用の場合、地域や職種により変動はありますが、最低でも月1万2千元(約19万円)以上はもらえると思います。
ただ、日本語教師の場合は意外に給料が低く、月1万元(約16万円)いかない場合が多いようです。
金属、電子部品、自動車などの技術系の専門職経験者や取締役クラスの場合は、50〜60代でも応募が可能な場合があります。
この場合は、役職が付くことが多いため、待遇が良く給料も高いです。
月25,000元(約40万円)以上という求人も多く見られます。
しかも通訳付きで語学不問または英語が話せればOKという求人も良く見かけます。
この場合、オンライン面接も一般的に行われているので、スカイプ等を使って面接し、この面接だけで採用まで決定します。
そのため、中国に行かずして採用通知を受け取ることができます。
さらに、中国までの渡航費用や住む場所が決まるまでの2週間程度のホテル代も会社が負担してくれる場合があるので、至れり尽くせりですね!
逆に、現地採用の場合は交通費・住居手当等、全て込みの給料となっていることが多いのが日本とは異なるところです。
また、正社員と言っても、いきなり終身雇用ではなく、最初は2〜3年の契約を結ぶのが一般的。
日本の正社員と比べ、多少不安定な一面があります。
*金額の換算レート:2019年5月時点
中国で働く際は、まず「文化の違いを理解しよう!」
私は中国の上海で2つの会社に勤めた経験があります。
どちらも現地採用で、周りはほぼ中国人しかいない職場でした。
実際に中国の会社に就職して、気付いた事が二つあります。
1.働き方の違い
国が違えば、当然習慣や常識も違ってきますし、働き方にも違いが出てきます。
日本で仕事をした事があれば、最初は誰でも驚くのが働き方の大きな違いです。
例えば、日本は一般的に勤務中に携帯をいじったり私的に使用するのは上司に怒られたりしますよね?
しかし、中国ではOKだとされています。
この背景には、優先順位の違いがあります。
日本では家庭より仕事を優先するという考えがありますが、中国人は家庭をすごく大事にします。
仕事より家庭の方が優先順位が上にあるから、仕事中でも家族と連絡を取るのは当たり前のことなのです。
ビジネスマナーも、日本と中国とでは異なるものがあるので、こちらの記事を参考にしてください。
2.人間関係の作り方
中国の会社では、とにかく結果や数字にこだわります。
私の場合、当時は管理職に就いていた事もあり、良く中国人上司と部下の板挟み状態になっていました。
上司から結果を求められ、部下からは反発を受けてしまう事もしばしば。
日本人の上司からの言葉を素直に聞けないという部下の気持ちもあったのでしょう。
ですので、日本人が中国で働く場合、まずは周りの社員と良い関係性を作ることが大事だと思います。
相手の国の文化を理解し、上手に付き合っていく事も円滑に仕事をする上では必要ですよ!
中国での就職をお考えなら、まずは中国と日本の文化や考え方・習慣の違いを理解する事から始めてみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?
中国で働くためのビザ発給条件は年々厳しくなっていますが、年齢制限や給与面では条件が比較的に良いと言えます。
業種によっては、日本以上の待遇が望めるので、一つの選択肢として大いに魅力があるのではないでしょうか?
中国のGDPは年々上がっており、今後も経済が成長していくでしょう。
今の中国には、日本の高度成長期のような高揚感と活力がみなぎっています。
中国で就職を考えているなら、今がまさにチャンスかもしれませんね。
この記事を参考にして頂き、ぜひ中国での就職を成功させてくださいね!
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