45歳で中国に留学した僕の体験談
留学に行くまでの流れ・手続きなど
いざ留学に行こう!と決めて、会社を辞めたはいいけど、手続きって何があるの??
と困った実体験から、今回はまず留学前に必要な手続きをご紹介します。
まず必要な事務手続き:
1.中国の大学への入学申請書提出
2.中国領事館でのビザ申請
3.病院での健康診断
役所での手続き:
1.健康保険
2.年金
3.住民票
4.住民税関係
などなど、手続きすることは盛りだくさんです。
家族や友人への連絡なども行い、後は日本の家をどう処分するか…
私の場合、実際は「家の処分」がこれらの事務手続き以上に大変でした。
長期留学を予定していた私は、金銭的にもアパート契約を残したまま留学に行くという選択肢はなく、部屋を引き払う必要がありました。
大学入学以降親元を離れ、25年以上東京で生活をしていました。
とにかく部屋の中の物がものすごく多い!
処分するのに相当時間がかかりました。(苦笑)
そういった意味でも、まずは2〜3週間ほどの短期留学で様子を見るのも良いかと思います。
この作業が減るだけでも、かなり楽になりますよ。
留学の準備は、想像以上に時間も体力もかかります。
留学間際になって、あたふたしないためにも計画的に進めましょう!
いざ中国へ!大学の授業が始まるまでの流れ
私が入学したのは、同済大学という建築学科が特に有名な大学です。
語学留学生(正式には漢語進修生)は大学キャンパス内の国際交流学院で学習をすることになります。
まずはここに行きクラス分け試験を受け、教科書を購入します。
次に学生課の事務室に行き、学生証を発行してもらうために写真撮影を行います。
この学生証があれば、大学の図書館やテニスコートなどの様々な施設を利用することができる様になります。
しかし、私の場合、学生証の発行手続きがなんと1ヶ月もかかったのです。
まだ中国語もそれほど喋れない上、留学に来たばかりなので気長に待つしかありませんでした。
留学にはこの様な思いがけないハプニングや予定通りに行かないことは付き物です。
ですので、ハプニングに振り回されず、冷静に対処していきましょう。
私の場合は、ただ待つだけでしたが(笑)
他にも入学前に準備する物はたくさんあります。
例えが、大学の寮に住むのであれば、寮の入居手続きや必要な物を買い揃えたりと大忙しです。
一般的な中国の大学の寮は、部屋にベッド、机、椅子しかありません。
それ以外の物は全て自分で準備する必要がありますので、
ステキな留学ライフを送るためにも、住居環境は入学前に万全に整えておきましょう!
実際の授業はどんな感じ?
準備を整え、実際に授業が始まったのは上海に到着してから3日後でした。
私のクラスは合計12名の学生がおり、ドイツやアメリカ、ペルーなど様々な国の留学生がいて実に国際色豊かでした。
幸い日本人がいなかったので、休憩時間に日本語を使うことはなく、「中国語漬け」になりたい自分としては助かりました。
学生の年齢は、20代が中心で、一番若い学生は18才。
当然、私が最年長でした…(苦笑)
親子ほど年の差がある学生と一緒に授業を受けるという不思議な空間でしたが、お互い外国人で中国語を習得するという目標が同じなので、それほど年の差は感じず仲良くなれたのが幸いでした。
授業内容は一般的な学校と同じく先生の話を聞いている時間が大部分を占めます。
ただ、スピーキングの授業では、中国人学生にアンケートを取り、パワーポイントを使って結果を中国語で発表するというユニークな内容もあります。
同一の目標を持って留学に来ているとはいえ、実際授業へのモチベーションは人それぞれ違います。
毎回遅刻してくる学生、授業中に携帯をいじっている学生、ほとんど授業に出席しない学生もいます。
大事なのは「自分の目標・目的」を明確にすること。
そして、周りに影響されず目標に向けてしっかりモチベーションを保つことです。
私の場合は、熱心に学習しているドイツ人学生と仲良くなり、おかげで楽しく集中して授業を受けることができました。
同じモチベーションを持つ生徒と競い合いながら学習していくのも、中国語力アップに繋がると思いますよ!
寮生活の実態
私が住むことになった寮は2人部屋です。
ルームメイトは30才過ぎの陽気なオーストラリア人学生。
ほとんど中国語ができないとのことでコミュニケーションを取るのに苦労しました。
基本的にお互いの生活には干渉しませんので、部屋ではそれぞれ思い思いに過ごし、気を遣うこともほとんどありませんでした。
ただ、一つ困ったことが夏のクーラーの調節温度です。
ルームメイトの彼の設定温度は何と16度!
「少し寒いから温度を上げていい?」と聞き、一旦は温度を上げるのですが、気が付くと元の温度に戻っています。
夜中にそっと設定温度を上げたこともありました。(苦笑)
他の留学生に聞くと、ルームメイトと相性が合わず、部屋を変えてもらった人もいるとのことです。
ルームシェアに抵抗がある場合は、家賃が2倍にはなりますが、1人部屋を選ぶというのも一つの方法でしょう。
放課後や休みの日の過ごし方
授業は午前中で終わるため、午後は自由に過ごすことができます。
ですので、自由な時間は割と多く、観光に行くも良し勉学に励むも良し、時間の使い方は人それぞれですね。
私の場合は、年甲斐もなく、大学の野球サークルに入りました!
中学時代に野球部に所属していたとはいえ、実に30年ぶりの野球です。
若い学生に交じってキャッチボールをしたりノックを受けたりしました。
流す汗の実に気持ちいいこと!
中国人学生と交流ができるのも、サークル活動の良い点ですね。
ただ、結局怪我をしてしまい、入部1か月でリタイア。
やはり中年は無理をしない方がいいですね…
また、中国人の大学生や社会人と喫茶店で会い、会話練習をすることで語学力を伸ばす事ができました。
中国人の友達もでき、実際に経験して思ったのはこの方法が一番効果的です。
空いた時間を有効に使うことも、留学生活をより豊かで実りあるものにするので、しっかりとスケジュールを立てて行動するようにしましょう!
留学中の食生活
実は留学前に一番心配だったのが食生活です。
中国に留学することを友人に伝えると、「中国って空気が悪いんだよね。」「中国産の食品って心配だよね。」という反応が帰ってきました。
でも生活する以上そんなことは言っていられませんよね。
いざ、上海で生活してみると、そんな心配は全くいらなかったなぁと思いました。
私は基本的に学食や大学近くの食堂で食事をする事が多かったです。
中国料理は実にバリエーション豊富で、とにかく旨い!というのが正直な感想。
日本人の留学生仲間には、油っぽい中華料理に飽きたり、お腹を壊したりして、日本食が恋しいと言っている人も数人いましたが、私の場合そんな事はまったくありませんでした。
そして、何と言っても安い!
長期間滞在するので、この安さが非常に助かりますね。
朝はマントウ(饅頭)やお粥などで5元、昼と夜が15元ずつ位で済みましたので、1日3食外食でも35元(約550円)ほどで収まります。
どうしても衛生面などが心配な方は、留学生寮に自炊できる場所がありますので、自炊するのも良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
私は2年留学する予定でしたが、途中から現地企業に就職したため、実際の留学生活は半年間でした。
それでも、私の人生は確実に変わりました!
ただ、仕事を辞めて留学するのは、実際には難しい人がほとんどだと思います。
中国留学を真剣に考えていらっしゃる方には、
まず夏休みや少し長期のお休みで、2〜3週間程度の短期留学がおすすめです。
実際に留学で体験することは人それぞれ違います。
本当に中国留学にご興味があるのなら、あなた自身で留学を体験してみましょう!
留学は行きたいと思ったときがチャンスです。
もう年だからとか、忙しいからとか、色々と理由を付けて諦めるよりも、悔いのない中国語学習生活を送る決断をしてみてはいかがでしょうか?
きっとあなたにとって有意義な経験となるでしょう!
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