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『中国の文化・習慣』似てるようで違う「へぇ〜」と言いたくなる

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中国人はとにかく赤が好き!


日本の新年は新暦の1月1日ですが、
中国のお正月といえば、旧暦の1月1日で春節(旧正月)と呼ばれています。
毎年お正月の日付が変わるためカレンダーのチェックが必要です。

旧正月になると、どこもかしこも赤一色!
街中に新年を祝う赤い提灯や赤い看板飾り、春联(門の前に貼る字を書いた赤い紙)、
そして爆竹が終わったあとの赤い紙屑など…
(※現在では大気汚染や騒音を懸念して爆竹を禁止にしている都市もあります)

とにかく街中が赤で溢れかえるのがとても印象的です!

中国では「おめでたい」色といえば「赤」なんです。
中国式の結婚式でも、新郎新婦が真っ赤な伝統服を着る事もあります。
チャイナドレスも赤のイメージが強くないですか?
中国のお年玉「红包」の袋も赤ですね。


日本では「赤」といえばちょっと派手かも…と思われがちな色ですが、
中国では、めでたい席に赤は欠かせない色なのです。

「おめでたい」という意味の他にも「辟邪」(=魔除け)の色でもあります。
例えば、中国では年女、年男を「本命年」と言いますが、
この本命年は全体的に運が悪いという言い伝えがあります。
なので、年女と年男は「赤いものを身に着けるといい」と言われています。

そのため真っ赤な下着やアイテムを身に付けたり、
赤い布を車や服のベルトに巻いたりしています。

日本で言うところの「お守り」みたいなものでしょうか?
この事から、中国人は派手好きと思われがちですが、
実はおめでたい色だから、赤を好むところから来ているのです。

ちなみに、赤は中国語では「红色(ホンスェ)」と言います。

 

同じ祝日でも食べる物が違う!?

日本の「端午の節句」といえば、「子供の日」とも呼ばれ、
男の子が健やかで元気に育ってくれるよう願う祝日になっていますよね。
そしてその日に食べるものと言えば…そう「柏餅」です!
誰でも一度は食べたことのある和菓子の1つだと思います。

端午の節句とはそもそも中国から伝わってきた伝統的な祝日の1つなのです。
現在の中国でも「端午节」と呼ばれ大切にされている日なんですよ。

中国では旧暦の5月5日が端午の節句で、
この日は「ちまき」を食べるのが習わしです。
地域によっていろんな種類の具があり、
豆沙粽子(あんこちまき)鲜肉粽子(肉ちまき)八宝粽子(豆ちまき)など、
バリエーションも様々!色々なちまきを食べ比べするのも楽しそうです。


そして、日本の秋では「十五夜」の季節では「お月見団子」が定番ですよね。
月を鑑賞するこの祝日は、中国では「中秋节」と言います。
こちらも中国の最も有名な祝日の1つです。
この中秋節は家族団欒で過ごす日とされています。

この日中国で食べられるものといえば「月饼」!
甘くておいしいだけでなく、表面にほどこされた美しい模様も中国らしさが詰まっていて食べるのがもったいないほど…。

月餅はその美しさから、贈り物としてもぴったりなお菓子です!
月饼の丸い形にも意味があり「円満に、仲睦まじい」ことを象徴しています。
ちまきと同じく、月饼にも様々な味がありますよ。
定番のあんこ、ココナッツ、卵の黄身がまるまる入っているものもあるんですよ!


他にも日本では新年に餅を食べたり、お雑煮を食べたりしますが、
中国では「汤圆」という甘い餡が入ったお餅をお湯で煮たものを食べます。
もち米を使った料理という共通点がありますが、
日本と中国で実はこんなに違いがあったんですね。

中華料理店は日本に溢れていますが、
中国広し、まだまだ日本ではメジャーになってないものがたくさんあるのも驚きです!

 

ユニークで面白い中国の縁起物!


日本ではお正月には門松を置いたり、
七福神やだるまを飾ったりと色々な縁起物があります。

中国にもたくさんありますが今回は、
中国ならではのユニークな縁起物を紹介していきます。

 

商売繁盛編

日本で商売繁盛を表すマスコットと言えば…
招き猫が思い浮かびますよね。
可愛らしいシルエットに片手をあげた姿が特徴的です。

中国の商売繁盛やお金を招く「招财」マスコットは
日本のような可愛らしさとは逆に、
かっこよく勇ましい神獣「貔貅(ひきゅう)」が有名です。

沖縄のシーサーに似ていて、
オスとメス一対で置かれている事が多い伝説上の動物です。
オフィスやお店の受付などに飾っているのをよく見かけることができますよ。


そして貔貅以外にも白菜も「招财」のアイテムとして人気があります。
どうして白菜が…?と思うかもしれませんが、
理由は「白菜(バイツァイ)」と「百财(バイツァイ)」の発音が同じだから、
縁起がいいというわけなんですね!
百财とは漢字の通りたくさんの財産、お金という意味です。


 

家内安全編

中国の家のドアには「门神」という、2枚一組の紙を貼ってあるお家も少なくありません。
これは文字の通り「門の神」で、
家に悪いものを寄せないためのおまじないです。
色々な図案がありますが、ポピュラーなものは、屈強な武将が描かれたものでしょう。


他にも家やドアに飾る物として、
よく見られるものは「福」の字を逆さにした赤いひし形の飾りもありますね。
これは「倒福」(逆さまの福)という発音が「到福」(福が来た)と同じなので、
縁起担ぎからこのようなユニークな飾り方になったそうです。

魔除けや験担ぎなど、中国は風水などが好きだとも言えますね。

 

まとめ


いかがでしたでしょうか?

今回は身近で日常的に浸透している、
中国の文化風習について紹介しました。

中国はとても広い国なので、
地域や民族によっても様々な独自の文化を受け継いでいる場合が非常に多いです。
中国の方と文化交流する際に今日ご紹介した話から、
更に色々な文化の話題を引き出せるかもしれませんね。

最後までお読みいだだき、ありがとうございました。
皆様の中国文化への理解が少しでも深まったら幸いです。

今後とも知りチャイナでは、中華圏に関するコラムやお役立ち情報を配信して参ります。
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ともなか

ともなか

女性 90年代生まれ

20歳の時に図書館でたまたま借りてみた中国語教材にドはまりし、中国語の虜になりました。

2015年から中国在住。現地の日本語学校で教師を勤めたことがあります。現在は中国人の主人と2匹の愛猫と生活中。

中国語の勉強はもちろん、絵を描いたり読書をしたり、いつも「何かをしていないと落ち着かない」性分です。

中国と日本は近くて遠い国、皆さんに少しでも中国への理解が深まるよう努めていきたいと思います!

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