台湾に住んで分かった!〜台湾人の生活習慣〜
この記事の目次
食事マナー編
生活と言えばまず思いつくのは、何と言っても食事じゃないでしょうか?
食べる楽しみがなければ、人生の楽しみも半減してしまうと思う方は多いはずです。
まずは台湾の生活において役に立つであろう、食事に関する習慣からご紹介致します。
テイクアウト文化
私が台湾に来て、もっとも素晴らしいシステムだと思ったのが、大多数のお店でテイクアウトができることです。
日本のレストランや食堂はテイクアウトがあまり一般的ではありません。
そもそも、持ち帰るという発想すら浮かばないくらいではないでしょうか?
台湾では、町の食堂などはほぼ100%といって良いほどテイクアウトのシステムがあります。
そのため店に入った瞬間まず「内用(イートイン)?外帯(テイクアウト)?」と尋ねられます。
この単語の意味が分からないと店に入ってあたふたしてしまうでことしょう。
また、注文用の伝票(自分で食べたいものの欄に正の字で個数を記入する)には「内用(イートイン)」「外帯(テイクアウト)」を記載する項目があったり、時には伝票そのものが色別に分けられていたりもします。
イートインしたいのに持ち帰り用にされてしまった……
なんてことがないように、注意しておかなければなりませんね。
意外にも「ベジタリアン料理店」がたくさんある
あまりイメージがないのですが、台湾には信教などの理由から、肉や卵、牛乳、ある種の野菜を食べないという方が少なからずいます。
そうしたある種の食材を含まない料理は「素食」と呼ばれ、食生活のことを示す「吃素(チースゥー)」という言葉があります。
大多数のレストランが「吃素」の方に配慮して、肉や卵を使わないメニューを用意しています。
コンビニで購入できるお菓子にすらきちんと表示があるほど、この習慣は台湾の方々の生活に深く根付いているのです。
素食だけを扱ったレストランもたくさんあり、とても野菜だけで作ったとは思えないような美味を頂けます。
台湾でさっぱりした野菜の料理を食べたくなったら、素食専門レストランへ行ってみるのも良いかもしれませんね。
食べ終えた骨はテーブルの上へ
台湾でよく見かける料理のひとつに、排骨(パイクー)という骨つき肉の料理があります。
この排骨でひとつ、ちょっとびっくりする習慣があります。
例えばナイトマーケットの屋台で排骨を使った煮込み料理を食べる場合など……
肉を食べ終えて残った骨の部分は、テーブルの上にそのまま置いてしまうのです。
なので、誰かが排骨の煮込みを食べて席を立った後、テーブルの上には、空のお椀とその隣に肉を食べて綺麗になった白い骨が残されます。
今はもう何とも思いませんが、来たばかりのころは、屋台のテーブルにつくのに若干怯んでしまったものでした。
だがこの排骨、とても美味くて食べたらやみ付きになります!
その光景に臆さずぜひ挑戦してみてくださいね。
電車マナー編
2017年に桃園国際空港から台北へ直通するMRTのパープルラインが竣工し、多くの人がMRTに乗って台北へ行くようになりました。
MRTは台湾では「捷運(ジェーユン)」と呼ばれています。
ここでも日本の電車とは異なる習慣やルールが存在します。
日本の感覚で「ある事」をすると、台湾では罰金を支払わされることも…
そんな台湾のMRTで気をつけなければならない習慣をご紹介致します。
お年寄りや妊婦さんには「必ず」席を譲る
当たり前のことと思えるでしょうが、それでも日本では譲らない人もいらっしゃるのが現状です。
席を譲らないと、台湾では厳しい視線を浴びせられてしまいます。
特に、お年寄りや妊婦さんに席を譲らないと、白い目で見られがちです。
台湾の人は他者に対してとても「熱情」であると言われていますが、それは親切な心がみなの中に根付いているからこそのことです。
逆を言えば親切な行いを心掛けないと、後ろ指さされてしまうこともあるのです。
酷い時にはケータイで写真を撮られてSNSに載せられてしまう、なんてことも…
電車に乗っているときは周囲に気を配り、席を必要とする方に率先して席を譲るようにしましょう。
電車の中での電話OK
これは日本と逆ですが、MRT内での電話は問題ありません。
みんな電車に乗りながら、ケータイでオープンに電話をかけています。
口元を押さえて電話している人などお目にかかったことはありません。
イヤホンをしている人が何かひとりで喋ってる!と思ったら、イヤホンマイクに向かって話し掛けていたりだとか。
MRT内での通話はごく一般的です。
しかし、やはり公共の場ですから、大きな声で話すことは歓迎されません。
なるべく小さな声で話すように心掛けましょう。
電車の中では飲食禁止
これは日本も同じなのですが、日本ではそれほど厳しくは管理されておらず、個々のモラル感に任せている様に見受けられます。
台湾では、法律で禁止されているため、かなり厳しく取り締まっています。
ホーム並びに電車内は、あらゆる飲食が禁止となっています。
飲み物を飲むこと、お菓子を食べること、ガムを噛むことも禁止です。
事情を知らない外国人であろうが、例外にはなりません。
破れば容赦なく罰金を課せられることとなりますので、うっかり飲食をしないよう気をつけてくださいね。
ちなみに、この法律は電車(MRT、KRT)のみで、台湾鉄路や台湾高速鉄道は飲食をしても大丈夫ですよ。
生活編
行政が違えば法律も異なり、法律が異なれば人の習慣も違います。
ここからは、台湾で暮らしていく上で、慣れなければならない&注意しなければならない台湾の習慣についてご紹介していきます。
屋内は完全禁煙
日本でも分煙化が進んでいる昨今ですが、台湾の喫煙者は日本よりもっと肩身の狭い思いをしているかもしれません。
台湾では法律により屋内は一部の例外を除いて、全面的に禁煙と定められています。
タバコを吸う場合は、必ず屋外に出なければなりません。
また屋外でも禁煙とされている場所が多く、美術館や図書館、博物館などは敷地内も禁煙エリアに含まれています。
そして法律の定めることですから、これを破ればもちろん罰金が課せられます。
アイコスなどもその範囲内に含まれていますので、注意するようにしてくださいね。
ゴミ出しが大変!
台湾に住むようになって一番驚いたのがこのゴミ捨てのシステムです。
台湾では家庭で出たゴミを捨てる場合、定時にやってくるゴミ収集車に自分でゴミを捨てに行かなければなりません。
1日に2回~3回、ゴミの収集車が各家庭のゴミを回収して回ります。
収集車が止まるポイントは決まっていて、時間になるとそのポイントに近所の方々が集まりはじめます。
そこへゴミ収集車がやってきて、ゴミを回収するのです。
日本の様に、ゴミを出して置けば回収してくれる訳じゃないので、ゴミ収集車が来る時間に家にいなければ捨てられないのです。
ことば編
日本でもところ変われば方言があったり、イントネーションが変わったりするように、台湾の中国語にも中国大陸で話されている中国語とは少し異なる部分があります。
ここでは台湾人が話す中国語の特徴を少しご紹介します。
日常会話は閩南語(ミンナン語)と中国語
台湾は主に標準語を使います。
なので、標準語を使いこなせれば、台湾で言語に困る事はありません。
しかし、地元の方同士は閩南語や客家語の方言で話す事も多いです。
台湾で暮らすなら、簡単なものだけでも知っていて使えると、台湾の方と距離が近くなりやすいですし、覚えておいて損はないかと思います。
標準語と発音や語彙が異なる
台湾人の標準語の発音は、言うなれば「アメリカ英語」と「イギリス英語」くらいの違いがあります。
日本で、中国大陸の先生に中国語を習っていると、最初はその違いに戸惑いました。
例えば、日本人がもっとも苦手な巻き舌の発音。
台湾では、それほど強調しません。
食べるという意味の「吃」が「ツー」に近い音に聞こえます。
※標準語では巻き舌を強調します。
それに加えて会話の中に閩南語の単語が混ざる時もあるので、台湾へ来たばかりの頃は、中国語を勉強して来たのにも関わらず、若干不安に思ったりもしたものです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は日本でも特に人気の高い観光地「台湾」の生活について、ご紹介させて頂きました。
他にもまだまだ、日本と異なる文化はたくさんありますが、
特に気をつけた方が良いものを中心にまとめました。
台湾ならではの習慣は挙げればきりがありません。
もしいらっしゃる事があれば、ちょっと観察してみると新しい発見があると思いますよ。
きっと台湾の方の生活習慣が見えてくるはずです。
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